2015/05/24

RapidCopyリリースされましたーーーー



はい、ご無沙汰です。
色々と忙しくてですね。

言い訳さておき、今日はソフトのご紹介でやんす。
ついに、AppStoreでの販売が始まりました!
こちら変態仮面などの映画でも有名な、変態の集まるポスプロの「L'espace Vision」さんが万を持してリリースのソフトでございます。

何をするソフトかっていいますと、ファイルをコピーするソフトです。
はい、それだけ。
んなの、Finderでぽいでいいやん。って声もあると思いますが、本当にそれでいいのかな。
ちゃんとコピーできてると思う?

MacOSのコピーは、実は結構トラブります。
コピー終了しても、実はできてない。
特に静止画連番やOMFなど細かい音のファイルを大量にコピーした場合、ハングアップしちゃったり、異様にスピード遅かったり。

しかも、コピーがちゃんとできているかどうかをOS側は確認していません。
昔は、情報を見るからビット数数えて、なんて方法をしていた方もいたかもですが、
いつのころから、これもOS側の機能で微妙にコピー前後で容量違って、え!みたいなことも。

それが、撮影済みのメディアからのコピーだとすると・・・。
はい、シャレにならないですね。
責任問題を問われる羽目になりますね。
劇映画の撮影済みで、コピーできてるはずが、できてなく、再撮影で数百万とかですね、まじで泣けてくるです。本当にきついですよ、あれ。もうね・・・・(以下自粛)


ということで、長い前振りを置いといて、
安全にコピーするにはどうしたら、よいか。

コピーしたら、ちゃんとデータを確認する。
はい、それだけですね。

そのデータのチェック、人間が手動でやるのもしんどいですから、
アプリケーション側にやってもらいましょう。


そういう処理を、ベリファイとかコンペアとか、いうのですが、
詳しいこと言い出すと、それだけで日が暮れますので、そういう機能を実装しているツールを使いましょう。って話です。

今回紹介する、「RapidCopy」以外にも
PomfortのSilverstack
REDGIANTのOffload
Blackmagic DesignのDaVinci Resolve
などなどすでにいっぱい出ております。

そんな中、この「RapidCopy」をおすすめする理由。
(1)安い
(2)マシンを選ばない
(3)単機能
(4)差分OK

などなど。

では、実際にみながら解説。
立ち上げると、こんな画面。


(1)コピー元、にコピーしたい、メディアやフォルダをドラッグアンドドロップ。

(2)コピー先に、コピー先のHDDやその中のフォルダをドラッグアンドドロップ。

(3)「実行」ボタンをクリック。(ちゃんとコピーしたいときは、ベリファイにチェックを入れてから)


これだけ。
ほら簡単。
あとは待つだけです。
下のプログレスバーが進んで、コピー中から、ベリファイ中になって、それも終わるとFinished。



エラーがでたときは、赤くなりますんで、見た目にもわかりやすいかな。

ここまで読めばとりあえずは、簡単に、そして安全にバックアップできるようになるはず。

さて、その先。
上で挙げた、いいところ、の解説です。
やすい。はいうまでもありませんね。960円です。
DITの間で業界標準ともいうべき「Silverstack」は10万ほどします。
もちろん、コピー機能以外にもリポートや、変換やLUTやらいろんな機能が使えて、そういった機能を全部合わせて10万ですから、そりゃ比べちゃいけないんですけど。

でも、変換はDaVinciResolveつかうしー。とか、とりあえずコピーできてればいいの。
みたいな方多くないすか?
で、REDGIANTのOffloadは英語でよくわからん。
Resolve自体にもクローンツールあるけど、Resolveが動くマシンが少ない。
編集用にはMacProで組んでるけど、ノートはMacBook Airしかないもん。とか。

また、SilverstackやOffloadって撮影済みのコピーに特化しているイメージも。
編集済みの納品ファイルのコピーとかだと、ん?どうやればいいのかな。
みたいな感じですね。

RapidCopyはもともと、Windows用の「FastCopy」というコピーに特化したアプリをMacに移植したものなんです。
 元がフリーウェアだから、可能な限り低価格でっていうレスパスさんの心意気にも感謝!

なので、コピーに特化したアプリケーションなのですが、
てか、コピーしかできないんですが、それが逆に田巻には刺さったわけです。
MacBook Airだろうが、Mac Proだろうが、Mac Miniだろうがとりあえず最近のMacなら動くんですw。でもこれ重要!
特にBMCCなど静止画連番で撮影するカメラが出てきた以上、Finderのクソ重いコピー自体嫌になってしまいます。

RapidCopyはコピー作業にOSのキャッシュなどなどをうまく回避して、システムに負荷をかけずに、なんでもコピーしてくれるので、movよりもDNGなどのコピーでその威力を発揮してくれる気はします。
その上、「MD5」でのハッシュチェックで、コピーミスも防いでくれる(正確には報告してくれる)。

ちなみに、ファイルが正しくコピーされたかを「MD5」ってアルゴリズムでチェックしてくれるのですが(かなり噛み砕いてますw)
この「MD5」最近のMacならまだしも、ちょっと古いMacや、MacBook Airなどの非力なマシンにはちょっと負荷が高い検証方法なのです。
ですが、そこもちゃんと手を打ってくれていまして、マシン負荷が気になる場合は「Preference」からハッシュチェックをマシン負荷が低いものに変更できたりもします。

Googleさんが開発したxxHashとかね。逆に、完全にファイルが一致してるかもっともっと厳密に比較するやつにも変えられます。

また、デフォルトで「差分コピー」状態で動いてくれるんですが、
これがまたGood!
Resolveのクローンツールも悪くないんですけど、
差分ができないから、撮影後にまとめてコピーはいいけど、
撮影中に、ちょっとずつコピーとかには向いてないんです。

差分でコピーしてくれますので、例えば昼休憩に1度コピーして、
そのカードをそのままカメラに戻して、追加して撮影。
ロールアップしたら、差分で新しく増えた部分だけコピー。
しかもMD5でハッシュチェックしてなので確実にコピー!

ね、魅力的でしょ。

あんまりだらだら書いても仕方ないので、ひとまずの解説はここまで。
詳しい使い方や、もっと込み入った操作方法は、とりあえず使って
マニュアルをみながら研究されたし。

そして、最後に1個だけ。
この「RapidCopy」今のままでもすごく便利なんですが、
じつは1回に1ウインドウしか開きません。
2枚のカードから並行でコピーなんてことができません。
おいおい!ってなりそうですが、本当はできるんです。
ですが、ソフトの設計ではなく、AppStoreで流通させるために泣く泣く削った機能の一つなんです。
アプリケーション自体を複製して起動しちゃえばいいだけの話なんですが、
それやっちゃうと、アップデートの時とか複製し直さなきゃなんで面倒。

コンソールからコマンド打って複数起動もできるんですが、それも面倒。
なので、とりあえずの対応として、レスパスさん自身が複数起動させるためだけのアプリを配布してくれています。
これはコンソールから複数起動させているだけなのですが、
こっちをドックに登録しておいて、1個目だろうが2個目だろうが、こいつをポチッとなで起動することをおススメします!

さーみなさん、これで快適、簡単なバックアップを!!!
気になる方は、マニュアル見ていただくだけでも!


余談ですが、この価格のコピーツールでLTO-6に書き込める(LTFSに対応している)ソフト他にないっすからね。
SilverstackのLTFSはXTなんで15万ちかく……。

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